2004年07月17日

女だらけのアクション映画 (4本立)

私の自由時間は常に家族とともにあるので、少なくとも子供がもう少し大きくなるまでは「映画館で映画を観る」という道楽はあきらめざるをえないらしい。もともとVideoやDVDで映画を観るのも好きなのでさほど苦にはならないけど、どうしても劇場公開日からの時間的ギャップが壁となって世間の話題に絡みにくいのが難点ですね。

「映画は映画館で観なきゃ意味が無い」とは全く思わない。いや、もちろん映画館で映画を観ることはとても意味があるんだけど、それがすべてではない、ということ。スケール感や臨場感ではさすがに映画館に分があるものの、ディテールを愉しみたいなら断然Video/DVDだ。トイレが近い人や、パンツ一丁でビール片手に映画を愉しみたい人も断然Video/DVDでしょう。

さて、最近ディテールを愉しむ必要なんてまったくないアクション映画を何本か観たので簡単にコメントを。(観た順)

『ターミネーター3』 ジョナサン・モストウ (2003/米)
もともと 『T2』 もそれほど好きじゃないが、それでも 『「1」の方が良かった』 がほぼ定説となっている映画界において、それを突き崩そうとする気概は充分に感じとれる作品だった。それに比べて何ですか、これは? ターミネーターがブロンドの美女であること以外には何の見どころも無い空虚な映画でした。★★

『トゥームレイダー2』 ヤン・デ・ボン (2003/米)
『ターミネーター3』 と競い合っているかのようないかんともしがたい映画だ。もはやオリジナルであるゲームの世界観はどこへやら。森に住む怪物だけが魅力のある存在だった。「1」の時も思ったけど、アンジェリーナ・ジョリーはアクション映画には向いていないと思う。★☆

『キル・ビル Vol. 1』 クウェンティン・タランティーノ (2003/米)
Kill Bill Vol.1「お前は絶対気に入るはずだから、早く観ろ」と何人に言われたことか…。オレの趣味嗜好ってそんなにわかりやすい? まあ、確かに、気に入りましたけどね。つまりはチャンバラ版 『デスペラード』 ってことでいいんでしょうか。確か公開当時のインタヴューでタランティーノは「日本人は伝統的に園芸ホースのような血管を持っている」というようなことを言ってたっけ。なるほど、言われてみれば首チョン切ってピューッって映像は昔からよく見てきたような気がする。それでも星が8点止まりなのはユマ・サーマンルーシー・リュウもあまり好きな女優さんじゃないし、それはこの映画を観ても変わらなかったから。しかし今に始まった話じゃないけど、タランティーノは音楽の使い方がホント絶妙。★★★★

『007/ダイ・アナザー・デイ』 リー・タマホリ (2002/米,英)
満足、満足。ピアース・ブロスナンのジェイムズ・ボンドにはまったく馴染みが無いが、予想以上に楽しめた。金とSFXに物言わせてめくら滅法ににアクション映画を量産するハリウッドに「アクション大作」の老舗である007シリーズがどう対抗するかと思えば、あっさりとハリウッドに歩み寄ることで万事解決の趣。その方向性が賛否両論のようだけど、個人的には何の問題もない。やっつけヒューマン・ドラマなし。科学的根拠なし。とにかく美女がいっぱい。「007」はそれでいい。星が8点まで伸びたのはハル・ベリーが好きだし、もう一人のボンド・ガール ロザムンド・パイクにもかなりグッときたので。★★★★

【結論】
やっぱりアクション映画は映画館で観たい。

投稿者 nill : 00:12 | コメント (0) | トラックバック

2004年04月22日

未来世紀ブラジル スペシャルエディション /テリー・ギリアム

 不覚 !!!

 ずっとDVD化を待ち焦がれていたはずなのに、すでにリリースされていることに最近ようやく気付いた。顔で笑って心でビビる、シリアスでシニカルなテリー・ギリアムのハイセンスなナンセンス近未来映像決定版。おちゃめなデ・ニーロもイイね。これは即買いです。1985年作品。(★★★★★)

投稿者 nill : 17:47 | コメント (0) | トラックバック