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2004年07月23日
ホーヴィッツ・マイ・ラブ
ひさしぶりに「TOWER RECORDS」に出向いた。ちゃんとお目当ての作品があったのだが、国内盤ばっかり、CCCDばっかり、高いのばっかり。「CCCDは買わない」とか「日本レコード協会の利益になるようなことはいっさい拒否」などと言うつもりはないけど、「選択肢がない」という現実に多大なる憤りを覚えてしまったので、手ぶらで帰宅した。
考えてみれば聴き込めていない音源もたまってることだし、散在する前にまずはそちらに取り組みましょう。
タッカー・マーティン(太鼓系)とウェイン・ホーヴィッツ(鍵盤系)のニュー・プロジェクト。ホーヴィッツがまた何か始めたぞ、ってわけです。
タッカー・マーティンについては何も知らないのだけど、ホーヴィッツといえば少し前に別のプロジェクトZony Mashを解散したばかり。ただこの人の場合、活動範囲がだだっ広いので1個くらい失くなったところで特に寂しい思いをすることはない。その証拠にこの作品にはZony Mashの面々が大々的に参加。他にもビル・フリーゼル(g),ロビン・ホルコム(vo),ボビー・プレヴィット(ds),スケーリック(sax)など、ホーヴィッツのファンには馴染みの深い手練どもが勢揃い。こんだけ揃えばそりゃ駄作のわけがないって。
即興は控えめに、エレクトロニカとサンプリングを織り交ぜつつ、抑えの効いた、でもヒネリも効いた演奏で楽しませてくれます。感触としてはジョン・ゾーンの 『FILMWORKS』 シリーズに近いものを感じた。というか、これを聴くとジョン・ゾーンの音楽におけるホーヴィッツのポジションの重要性が再認識できます。
むさぼるように聴くほどの傑作じゃないけど、時々聴くには最適な音楽。
★★★☆
投稿者 nill : 2004年07月23日 00:31
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