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2005年03月11日

Medeski Martin & Wood - End of the World Party (Just in Case)

この作品については 年間ベスト・アルバム 2004 の方に簡単なコメントを書いたので自分のレヴューは棚上げし、各種音楽系サイトやblogにエントリされている他の人のレヴューをいろいろと読み漁ってみた。

けっこう賛否両論ですね。「否」としている人の主な理由はだいたい以下の二つ。


  • 無理矢理わかりやすくして売れ線に走った(特に前半)

  • ライヴ・バンドとしての特長を活かしきれていない(特に前半)
要するに「はじけきれない」, 「期待してたのとなんか違う」というストレスがたまったのだな。確かに、エア・プレイに照準を合わせたように曲は短めだし即興は控えめだし、特に冒頭4曲に至ってはMMW流サウンドスケープのような滑らかな耳障り。納得できない理由もよくわかる。

が、ライヴと同じベクトルでテンションの高いアルバムを作る、というのはかなり安直な方法論じゃないですかね。「俺たちゃライヴが真骨頂、だからスタジオでも一発録りで」的なノリがどうも好きじゃない。「それはライヴでやりなよ」と言いたくなる。それをやらないのが『Shack-Man』(1996)以降のMMWで、しかも一作ごとに趣向を変えて、だからこそMMWのスタジオ盤は面白い、と思うのです。

そんなわけでこのアルバム、特に前半が好きだ。84点。 試聴する Amazonで買う

投稿者 nill : 2005年03月11日 00:58

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