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2005年03月18日

不真面目なプロの真面目なお遊び

T.J. Kirk - Talking Only Makes It Worse [2004]

90年代にサンフランシスコで結成・活動し、2枚のアルバムを残したT.J. Kirkは、3人のギタリスト(ビル・バーナード, ジョン・スコット, チャーリー・ハンター)と1人のドラマー(スコット・アメンドラ)という変則的な編成で、セロニアス・モンク(T), ジェイムズ・ブラウン(J), ローランド・カーク(Kirk)の曲だけを演奏するという企画モノ的なポリシーを掲げた風変わりなバンドである。まあハンターの場合はやることなすこと変則的なので今さら驚くにはあたらない。その後は音沙汰がなかったわけですが、もともと“企画モノ”だし、ハンターも活動拠点をニューヨークに移したことだし、おそらく誰も不思議には思わなかったことでしょう。

そんな彼らが03年に思いついたように2日間だけライヴをやってしまいました。もちろんサンフランシスコで。その記録がコレ。作品としては04年リリース。

そもそもの方向性自体が安直なんだか奇天烈なんだかよくワカランが、こういう一見バカバカしい余興も凄い人たちがやるとやっぱり凄いことになるのだ。精力的なリリースに余念のない最近のハンター作品の中でもいちばん好きかも。誰のカヴァーをやっても、この面子ならではと思える異形のファンクネスが体感できます。ZeppelinVan Halenまで登場するご愛嬌ハード・ロック大会も笑えるし。78点。 試聴する Amazonで予約 ※Amazonでは4/5にやっと発売だそうで

投稿者 nill : 2005年03月18日 01:47

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