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2005年04月21日

モグワイの幸福な人々の幸福な歌 (65点)

Mogwai - Happy Songs For Happy People [2003]
 Producer: Tony Doogan
 Label: Matador
 Catalog#: 10567

音にヴァリエイションがあるわけでもなく、静寂と轟音のコントラストで聴かせる曲の展開はほぼ完全にパターン化されており、ジャンル越境の異種交配があるわけでもなく、バカテクというわけでもない。モグワイの偉大さは、既出の形式や方法論をちょっと違った組み立て方をすることで全く独自のスタイルを確立し、しかもそれを継続していることにある。もうこれで4枚目だってさ。すぐにネタ切れになると踏んでいたので正直驚いた。

スチュアート・ブレイスウェイト(ギター,キーボード,パーカッションなど)によれば、この作品はこれまでのような余計なプレッシャーを感じることなく純粋に音楽を演奏することを楽しみながら吹き込んだそうである。おかげでハッピーづくしのアルバム・タイトルになるわけだが、だからといってそのハッピーさが音に反映されているかといえばそんなわけはなく、充分に暗くて退廃的だ。そこがいいんだ。あまりハッピーになり過ぎないことを切に願う。

「Live Music Archive」に転がっているライヴ音源も聴いてみた。基本的には原曲をちょっと発展させた程度の演奏だが、しっかりとオリジナルな空間を創り出している。生で体験してみるのもいいかもしれない。

投稿者 nill : 2005年04月21日 01:34

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コメント

生モグは素晴らしいですよ。
静寂と轟音のコントラスト・・の静寂はともかく轟音の部分はやっぱり音がでかくないと。

アルバム進むごとに衝撃度は下がってますが(同じことやってるわけだから)、単純にイイ曲度は上がってるのではないかと。

上記のライヴ音源は未聴だったので、ありがたや。

投稿者 とうちゃん : 2005年04月21日 22:37

「モグワイ」といえば「とうちゃん」て感じになってきた。(笑
さすが生モグ体験者なわけですね。ちょっと羨ましいかも。
にしてもモグワイって、どこがイイのか説明しにくいバンドだよな。
そこが良いのかもしれんけど。

投稿者 nill : 2005年04月21日 23:00

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