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2004年04月30日
理解不能系無国籍楽団、再来
■ SHOPPING 3 MUSTAPHAS 3 [1987]
胡散臭さ120%の無国籍楽団 3ムスタファズ3 の代表作(87年)が実に17年ぶりの再販であります。
87年といえば “ワールド・ミュージック” なるブームが幅をきかせていた頃で、それまで歌謡曲とロックと少しばかりのジャズくらいしか聴いたことのなかった私は、ユッスー・ンドゥールやサリフ・ケイタの鋼鉄の喉にタコ殴りにされて、ただただ面喰らうばかりでした。そんな私に「まあ小難しいことはさておき、世界にゃオモロい音楽がいっぱいあるってことよ」と、したり顔で教えてくれたのが3ムスタファズ3。そう言ってる彼らがいちばん不可解だったわけだけども。
さて、久方ぶりに聴いたこの作品がどうだったかというと、「あれ?こんなにスッキリしてたっけ」と、記憶とは食い違うわかりやすさに少なからず拍子抜け。こちらも知識が増えた分、不可解度が多少は薄らいだってことですかね。でも、そんな戸惑いは最初のうちだけ。#4「A Night Off Beirut」あたりから徐々に気分がノッてきて、あとは素直に万国博覧娯楽音楽ショーを懐かしみつつ楽しんだ。
今回の再販にあたり、ライナーノーツにメンバーの一人 ヒジャズ・ムスタファ へのインタヴューが掲載されている。いつインタヴューしたのか明記してないのは手落ちだと思うが、つい最近のものであることは間違いなく、3ムスタファズ3はとにかく謎に包まれた楽団だったので、非常に興味深い内容になっている。こういう特典があってこそ、国内盤を買う意味があるってもんだ。(★★★)
投稿者 nill : 2004年04月30日 02:21
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